
体に良いことで知られる発酵食品。せっかく摂取するなら、より効果アップを目指してみませんか?このコラムでは、発酵食品の食べ方について詳しく解説していきます。食べる頻度や別の食品との組み合わせなど、気になる点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
発酵食品の効果・効能をアップさせる食べ方とは?
体に良いと言われる発酵食品ですが、食べ方によっては「あまり良い効果を実感できない…」と思ってしまうケースもあります。発酵食品に含まれる栄養素を、よりしっかりと吸収するためには、以下の3つのポイントを意識してみてください。
★毎日継続して摂取する
発酵食品には、体に嬉しい栄養が多く含まれています。しかし、食品は食品。医薬品のように、「飲んだらすぐに効果・効能を実感できる」というわけではありません。つまり、発酵食品を単発的に摂取しても、優れた効果を実感するのは難しいというわけです。
発酵食品の摂取によって得られる効果には、以下のようなものがあるとされています。
- 免疫力アップ
- 腸内環境の改善
- アレルギー反応の抑制
- 脂肪の分解促進
- コレステロール値の正常化
これらはどれも、発酵食品を摂取し続けたことによって、得られる可能性がある効果です。今日食べて、明日すぐに実感できるというわけではありません。
だからこそ重要なのは、「発酵食品を食べる」という行為の習慣化です。発酵食品は人間の身体に必要な栄養を供給してくれますが、人間はそれをストックできません。継続的に摂取し続けることで、少しずつその効果を実感できるようになっていきます。
食べ物を変えれば、体質そのものを変えていける可能性も。病気やアレルゲンに負けず、健康的な毎日を楽しめるのではないでしょうか。
★食物繊維と一緒に摂取する
発酵食品を摂取するなら、ぜひ食物繊維と一緒に摂取するよう意識してみてください。食物繊維と言えば、腸内環境の改善につながる栄養素として知られています。これは、大腸内で活動する善玉菌のエサとなるため。そこに発酵食品のパワーをプラスすると、善玉菌の数や種類を増やせます。
発酵食品にはもともと、発酵のもととなる菌が多く含まれています。善玉菌の一種であるこれらの菌は、生きたままの状態で体内に取り入れられ、大腸へと届けられます。実際に、生きたままの状態で腸にたどり着く善玉菌はごくわずかです。しかし、ごくわずかでも到達し、しっかりとエサを食べてその数を増やすことが重要なのです。食物繊維とセットで摂取することにより、善玉菌そのものとエサを同時供給していきましょう。
★食べ過ぎに注意する
もう一点意識したいのが、摂取の適量についてです。特定の食べ物だけをたくさん摂取していると、栄養バランスは偏ってしまいます。体に良いと言われる発酵食品であっても、例外ではありません。
キムチやぬか漬けは、日々の食生活に取り入れやすい発酵食品ですが、摂取し過ぎると塩分過多が問題になってしまいます。しょうゆやみそといった調味料についても、同じことが言えるでしょう。
発酵食品の健康パワーを上手に取り入れるためには、「適量×毎日」を意識するのがおすすめです。どのように摂取すればバランスの良い状態を保っていけるのか、ぜひ自分なりのプランを検討してみてください。
複数の発酵食品を組み合わせて食べると効果的?
発酵食品の摂取方法について、「複数の発酵食品を組み合わせるとより効果的」という話を聞いた経験はありませんか?発酵食品同士を組み合わせて食べる方法は、単独で食べるよりも高い効果を期待できると言われています。ぜひお気に入りの組み合わせで、楽しんでみてください。
なぜ発酵食品同士の組み合わせが良いのかというと、異なる種類の善玉菌や、それぞれの食材に含まれる栄養を同時に摂取できるから。それぞれの相乗効果によって、発酵食品が持つパワーをさらに向上させられます。
発酵食品同士をどう組み合わせれば良いのか…と悩む方もいるかもしれませんが、心配は無用です。たとえば、朝食に納豆とみそ汁を食べれば、それも発酵食品同士の組み合わせとなります。朝はパン派の方には、チーズトーストとヨーグルトといった組み合わせはいかがでしょうか。
昼食や夕食と比較して、メニューの固定化がしやすいのが朝食の特徴です。発酵食品の継続摂取にも効果的なので、ぜひお気に入りの組み合わせを探してみてください。
【発酵食品×○○】オススメの組み合わせは?
発酵食品は、その他の食材と組み合わせて、バランスよく摂取するのがおすすめです。人気の発酵食品別に、オススメの組み合わせについて紹介していきます。
★納豆
納豆と組み合わせるのにオススメなのは、ネギや大根おろし、刻みのりやオクラです。普段から、納豆のトッピングとして楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。これらの食材には食物繊維が多く含まれているため、納豆に含まれる善玉菌をさらに活性化できる可能性があります。
また、同じ発酵食品同士、キムチと組み合わせるのもオススメです。風味も変わるため、日替わりで楽しんでみてはいかがでしょうか。
★チーズ
チーズは、オリゴ糖を多く含む食品と組み合わせて食べるのがオススメです。はちみつやタマネギは、チーズとの相性も良く、幅広い世代にとって摂取しやすい組み合わせだと言えるでしょう。
ブロッコリーやカリフラワー、アボカドといった、野菜類と組み合わせるのもオススメです。チーズは野菜の風味をマイルドにしてくれ、相性もばっちりです。
同じ発酵食品同士で組み合わせるなら、みそと合わせてみてください。和と洋の組み合わせですが、それぞれの良さが引き立ち風味が増します。チーズをみそ漬けにして、パンに乗せたりおつまみにしたりして楽しんでみてください。
★ヨーグルト
ヨーグルトもチーズと同様に、オリゴ糖を多く含む食品と組み合わせてみてください。甘みを足す際に、砂糖ではなくはちみつを足すとより効果的です。
食物繊維を豊富に含んでいるグラノーラやフルーツと組み合わせれば、朝食にもぴったりのメニューが出来上がります。
発酵食品同士の組み合わせとしては、甘酒を合わせるのがオススメです。甘酒にはブドウ糖やオリゴ糖、ビタミンB群などが豊富に含まれていて、善玉菌が効率良く働いてくれます。
発酵食品のパワーは食べ方でさらにアップ!
健康のために発酵食品を摂取するなら、ぜひその食べ方にまでこだわってみてください。ほんの少しのコツを意識するだけで、さらにそのパワーを高められるでしょう。
発酵食品を、毎日無理なく摂取し続けるためには、自分なりに習慣化するのがベスト。お気に入りの組み合わせを発見できれば、日々の食事もさらに楽しみになるはずです。
今回紹介した情報も参考にしながら、自分らしい発酵食品の摂取方法について検討してみてください。
参考サイト
- 【発酵食品の効果10選】健康な体を作るために知っておきたい基礎知識-和食の旨み
- 発酵食品で体の内側からキレイに! 効果や種類、おすすめ商品まで紹介 -【CHINTAI情報局 】賃貸暮らしのお役立ちメディア
- 管理栄養士おすすめ!食物繊維と発酵食品の上手な摂り方-便秘解消にイチジク浣腸|イチジク製薬株式会社
- 毎日の食事に取り入れたい腸内環境を整える発酵食品のススメ-【スポーツクラブ ルネサンス】|日本全国展開のフィットネスクラブ
- 腸活で免疫力アップ!管理栄養士に聞いた「発酵食品の効果的な食べ方」 -Precious.jp(プレシャス)|ラグジュアリー体験の入り口メディア
- 発酵食品の一覧を紹介!効果や食べ方のポイントとともに確認しよう-通信教育講座なら生涯学習のユーキャン
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